令和7年秋の叙勲にて、本学名誉教授の大庭幸男先生(英語学)が瑞宝中綬章を受章されました。
瑞宝章は、公務等に長年にわたり従事し、国家または公共に対し功労のある方に授与されます。
大庭 幸男 名誉教授のコメント
この度は思いもよらず2025年度秋の叙勲で「瑞宝中綬章」を受章し、皇居で天皇陛下に拝謁するという栄誉を賜りまして誠に光栄に存じております。
私は、大阪大学に30年間(言語文化研究科7年、文学研究科23年)英語学の研究ならびに学生の教育指導に従事しました。その間、多くの優秀な学部生や大学院生を社会に送り出すことができました。このことは私の人生において一番大きな宝物となっています。
大阪大学退職後は関西外国語大学に12年間勤務し、後半の5年間は学長職を務めました。学長就任時は、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っていたため、入学式や卒業式などは挙行されず、授業はリモートで行われました。その間、「冬来たりなば、春遠からじ」の思いで、学生への経済的な援助、精神的な支援、そして授業の質の保証などに教職員一丸となって取り組みました。また、学長職を務めていた時には、1つの新学部と3つの新学科が開設されました。私にとって、この5年間はとても充実した記憶に残るものとなっています。
学会活動としては、2013年から4年間、日本英語学会の会長を務めました。その間、円滑な学会運営はもちろんのこと、各種規定・報奨制度の整備や海外の学会との協定締結などに努めて参りました。事務局を支えてくださった阪大関係者の皆様に、この場をかりて感謝の意を表したいと思います。
この度の叙勲については、これらの研究・教育、そして大学・学会の運営にかかる諸状況が評価の対象になったものと思われます。私としては、これまで普段通りのことをしてきたに過ぎません。それにも関わらず、このような素晴らしい章をいただきまして、恐縮するとともにたいへん光栄に存じているところです。この受章はこれまでご縁をいただいた皆様(恩師、同僚、友人、かつての学生諸君、そして大学関係者)のお陰によるものと思っています。改めまして皆様に感謝いたします。特に、この度の叙勲において、推薦の労をとっていただいた関西外国語大学理事長の谷本榮子氏に心より御礼を申し上げたいと思います。今後はこの章の栄誉を胸に刻み、日々精進するよう努める所存です。
大庭幸男名誉教授の叙勲に寄せて
旧文学研究科・文化表現論専攻・英語学専門分野(現・人文学研究科・人文学専攻・比較・対照言語学)の名誉教授でいらっしゃる大庭幸男先生が令和7年の秋の叙勲にて瑞宝章中綬章をお受けになられましたこと、お祝い申し上げます。
大庭先生は30年間にわたって大阪大学にて教育・研究にあたられました。私もその中の一人でありますが、大庭先生の教育スタイルは非常に綿密で、学生にも細部にわたって正確さを求めておられたように思います。非常に複雑な理論でも細部まで先生の頭の中ではスッキリ整理されておられるのだなあと思ったことも度々ありました。このようなご研究の上での綿密さが学会・大学運営でも発揮されてきたとお見受けいたします。2013年から2年間、先生は日本英語学会の会長をお勤めになられましたが、複雑な規定をあっという間に改定されて事務局のメンバーが驚いたという話も伺いました。
大阪大学退職後は、関西外国語大学にお勤めになり、2020年からは学長を5年に渡ってお勤めになりました。2020年は、まさにコロナ禍の最初期であり、誰も経験したことのないさまざまな運営上の困難があったかと推察いたします。
改めまして、これまでの研究・教育そして学会・大学運営における大庭先生の全てのご貢献が評価されての今回の綬章、誠におめでとうございます。
人文学研究科人文学専攻 比較・対照言語学
教授 田中英理
令和8年1月